活動報告

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「いじめはやられたもん勝ち!?」家族で乗り越えたいじめ

みなさん、こんにちは。秋山政明です。

引き続き、いじめについてです。
少し前になりますが、いじめを受けたお子さんの話を母親の立場から聞かせていただきました。

お子さんは古河市内の中学生の時に、部活でいじめを受けるようになりました。

小学校時代は仲が良かった友人と、中学校入学後に同じ部活に入部。しかし所属した部活の先輩たちの関わり方が攻撃的で、仲が良かった友人との関係性も部活の影響を受けて変化し、いじめに発展していきました。小学校時代の大切な友達からいじめられるようになるって本当に苦しかったと思います。

いじめを受けて学校に行くことが苦しくなりましたが、当初はなんとか通学を続けていました。ただ教室に入ることができず、学校の対応としては空き教室等を利用するという方向だったようです。

ところがある日、お子さんが帰ってくると学校で収穫した野菜を持ち帰ってきました。どうして野菜を持ち帰ってきたのかと聞いてみると、ご家族の知らないところで支援級に入れられており、その活動で野菜収穫をしたと。そして支援級の子たちと一緒に収穫している姿をクラスメイトにみられていてとても苦しかったという話でした。

そこで初めてお子さんが支援級で日常的に授業を受けていることが判明。
学校に問い合わせたところ、校長先生からの対応はとても高圧的なものでした。

本来、支援級に子供を日常的に通わせることになる場合は、保護者に確認をしなくてはいけません。
学校に頑張って登校したけど、でも教室には入れない。では「今日は」支援学級に。
といった一時的な対応はあるようですが、知らないところで日常的にはおかしい運用です。

そんな出来事から、本人だけでなくご両親も学校への信頼がなくなり、「学校には行かなくてもいい」という声をかけたとのこと。

中学校時代はそこから不登校に。

この不登校のタイミングから、夫婦間の意見の衝突も増えていきました。
どんな対応が良いのか、これからどうすれば良いのか。
子供が大切だからこそ本気で必死で話し合っていると、やはりぶつかり合ってしまいますよね。

ある日、この衝突をお子さんが見てしまい出て行ってしまいます。
「自分なんかいない方がいい。自分がいるから喧嘩になってしまう。」

いじめは本人も相当苦しい。そして家族も苦しい。

さらにこのタイミングで祖母の介護も必要となりました。家族を支える立場だからこそ、お子さんのことだけではなく、ご自身の両親のこともあります。

いろんなことが重なって、ご家族も本当に大変だったと思います。苦しかったと思います。

卒業後は、市外の高校を選び入学しました。
この高校選びが転機となりました。その入学先の高校での友人や先生たちとの出会いがその子を大きく成長させることになったそうです。

お子さんは今は大学で教員を目指しています。私立高校の先生になって子供たちと関わっていきたいという目標を持って日々頑張っているとのことでした。

お母さんは言います。
「中学時代はたくさん辛いことがあったけど、今は将来の目標が決まって一歩ずつ進んでいる。一方でいじめをしていた同級生たちは成人式にも来なかったし、今は何をしているかわからない。いじめはいじめている方に問題がある。そんな奴に負けて未来を無くすなんて勿体無い。”いじめはやられたもん勝ち”と子どもに伝えて、一緒に頑張っている」

いじめはきっとゼロにはならないと思います。
その結果大好きな学校に行けなくなった子もたくさんいます。

茨城県のいじめの認知件数は、26,675件(令和6年度)。年々増加傾向にあります。そのうち、いじめが解消している割合は80.6%。
https://kyoiku.pref.ibaraki.jp/gakko/compulsory-education/student-guidance/student-research/

いじめを減らす・ゼロに近づけることが、いじめと認知しない・認定しないという方向に動くのではなく、
発生したら、すぐに対応し解消割合を100%に近づける。
そんな方向に重きが置かれるように、一県議会議員として活動を続けていきたいと思います。

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